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zoom RSS 鎧の歯を持つ男 〜2〜

<<   作成日時 : 2013/01/30 14:55   >>

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つづき




俺の人生で歯石取りをしたのは2回だけ。



1回目は就職活動開始直前。

2回目は妹の結婚式前。



あれから10年以上経過している。



1回目の歯石取りが悲劇で
今思えば下手な医者にあたったんだろうが
物凄い痛みを伴い口の中が血まみれになった。

歯が白くなったのか赤くなったのか分からないクラスで
しばらく歯茎からの流血が続き、痛みで飯も食えず
もう二度と歯石取りはしない!!と思えてしまう程だった。


2回目は痛くなかった。


まぁ〜1回目のPTSDを引きずりつつも
チャンスなので今回は虫歯の治療ついでに
歯のクリーニングもお願いすることにした。


俺の歯のヤニはそうすることで恥部から
改善すべき点へと置き換えられた。

それで恥ずかしがらずに口の中をマスク美人に
晒す覚悟ができたのだ。




「今回は虫歯の治療とクリーニングですね。」

問診票に書かれた内容をマスク美人がリピートしていた。

「はい・・・。クリーニングもお願いします。
 歯がヤニまみれでして・・・あ、あと・・・。」




とやり取り中、俺の脳内はマスク美人とこんな会話が展開していた。



〜妄想中〜


『無理だわっ!!私はそんな(歯が)ヤニまみれな人とは結婚できないっ!!』

『まっ!!待ってくれ美佐子(仮)!!だから俺はこーして今日(歯の)クリーニングを!!』

『それでもダメ・・・ダメなのよっ!!』

『なぜだ!!』

『私は歯の白い人が好きなの・・・あなたは例え今日綺麗になっても
 また数日後には黄色い歯に戻っているわっ!!』

『美・・・佐子・・・(仮)・・・』

『だからもう・・・さよならっ!!』

走り去ろうと振り向いた美佐子(仮)の腕を俺はつかんだ。

『分かった・・・歯のホワイトニングだな!!』


〜妄想終わり〜



「あ、あとすみません・・・。待合室で待ってるとき見たんですが・・・
 何でしたっけ?えーと・・・歯を白くする・・・ホワイトニングか!!
 それもちょいと興味があるんですが・・・。」


待合室で待っている間俺は、目の前に貼られたホワイトニングの
宣伝ポスターを凝視していた。



『1万3千円か〜。安いなw』


妹からの凌辱で、俺は大口開けてバカ笑いすることが
出来なくなるほどの傷を受け (実際バカ笑いはしているけどw)
俺の笑顔を取り戻すためにホワイトニングを色々と調べたことがあった。

それらに比べるとこの内容でこの金額はお値打ちだ。
日数もそれほど食わず手間もないようなことが書かれていた。


仕事の合間に通院するので、虫歯の治療なのに
いきなり歯が白くなったら怪しまれるかもしれんが
ホワイトニングへも踏み出すことにした。



美佐子(仮)からホワイトニングの内容説明とそれを含めた
スケジュールが告げられた。




「それでは治療を始めますね♪」


『ついに見られちまうのか・・・w』


俺はゆっくりを瞼を閉じ、腹をくくった。





「はいっ!! こんにちわ〜!!虫歯ですか?w
 どれくらい痛みますか?w」


目を閉じた俺の耳に飛び込んできたのは陽気な男の声だった。


『あ゛ぁ゛? 誰だお前? もしかして・・・あんたが先生か!?』


そう!! 美佐子(仮)はフェイク!! (というか俺の思い込みw)
美佐子(仮)は助手だった。



「じゃ〜口を大きく開けてください〜。フムフム・・・。
 あ〜あ〜相当ヤニで汚れてますねw まぁ〜大丈夫w
 綺麗になりますよw」

「ファジしゅか? きゅれいににゃるんでしゅか?」


いつも思うが、こっちは口開けてしゃべりづらいんだから
話しかけるな!! それかしゃべれるように口を閉じさせろ!!


だけどやっと(歯が)綺麗になれるんだw
もう妹から「(歯が)黄色い!!」と言われなくて済むんだw
大口開けてバカ笑いしてもいいんだw

それがすごく嬉しかった。
今までの苦労が報われる時が来た。(自分が悪いんだけどw)





右と左の奥歯が両方痛かったが、今回は右の奥歯から
先に診てもらった。


「麻酔は・・・いらないでしょw
 痛かったら左手を挙げてください。」



俺は男だ!! 絶対に手など挙げぬ!!
ましてや事の発端は俺が原因だ!!
痛みごと受け止める!!


俺のくだらない侍スピリッツに火が点いたw



こぶしを握り締め、眉間にしわをよせ、あぶら汗がにじむ。



『い、いてぇ・・・!!』

体をこわばらせ痛みに耐える。


とその時だ!!



俺の口元から水が垂れまくる!! (よだれじゃないw)



『い、痛冷たい・・・えっ?冷たい!?』


口元から垂れた水が俺の服をどんどん濡らす。


『ちょ!! 美佐子(仮)!! 美佐子(仮)!!
 しっかり吸い取れよ!! 漏れてる漏れてる!!』


治療に集中してしまっているのか
美佐子(仮)が持つ吸引器の先が全然的外れな場所へ行っていたw


『うぅ・・・(涙) 俺が悪いんだ・・・。
 しかしこりゃ・・・どんなプレイだ!!』



俺は治療の痛みと同時に水の冷たさも耐えた。



「それでは次回、逆側の治療を行いますね〜♪」 と言い放ち
美佐子(仮)と陽気な先生は診察台に俺を残して消えていった・・・。





『あれ? もう今日は終わりじゃないの? まだ続くのか?』







まだ続きます。

3部構成になります。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
空港で(出張移動中)みてたら
おもしろくて
こらえ笑いしてしまったww

おばさんに変な目で見られたよw

ちゃんと吸い取れよ!

たまにある♪
たしかに!


ふふん
3部になったなー(^^
ぴよあじ
2013/02/01 09:45
まぁ〜歯医者には本来なら
行かない方がいいんだけどなw
煮るばなな
2013/02/02 16:26

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