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zoom RSS 狂った評論家 〜2〜

<<   作成日時 : 2013/02/10 17:25   >>

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店長と目があい

俺はドアを閉めかけた手を止め
いつもの濃い顔した店長にも苦笑いで会釈をした。


『また来るよ・・・てんちょ・・・アディオス!!』


その時、濃い店長が店員に何かを伝えたのが見えた。


店のドアを閉めきり、自分の車へ向きなおしたとき
店から俺を追い店員が飛び出してきた。



「すみません!! 食べてってください!!」



「はっ? えっ? えっ? なにw まじすか?w」


オープン時から週に1回通っていたので
当然店長には憶えられており
常連として俺が店から見てもらえていたのかと思った。


再び店の扉を開け入店した。
そして厨房で鍋に火をくべ始めた店長と目があった。
店員さんも誰一人嫌な顔せず笑顔で俺を再び迎えてくれた。


「なんか申し訳ない。 ありがとうございます。」
恐縮しつつ俺は店長へ、店員へ頭を下げた。


「いえいえ。どうぞ〜」
店長は満面の笑みで俺をカウンターへ招いてくれた。


たった一人の客に6人の店員が動き出した。
しかも掃除が終わればみんな帰れただろうに・・・。
今夜は寒いから早く帰りたかったんだろーな・・・。
また俺のために料理作ったら掃除やり直しでしょ・・・。


『ほんとうにいいの?』

なんか逆に気まずい・・・。

『やっぱ今日はT盛軒だったよー!!』


『なるべく早く食ってみるよ・・・。』
それが俺の店への、店員への誠意だと思った。


財布を出し
券売機でいつものラーメンの食券を買おうとしたが
すでに電源が落ちていた。


『うぉー!!増々気まずいじゃねーか!!
 みなさん帰る気満々だったんじゃねーかー!!』



「す、すみません。 小ラーメンをお願いします。」

俺は千円札を店員へ手渡ししようとした。




実はこのラーメン、これで小なのだwww

画像



小で麺は300gある。
名前は小ラーメンだが、内容は全然 小ラーメンではないw

普通がなくて、この上は麺450gの大ラーメン。 さらに上もある。
麺250gの小ラーメンもあり、この辺の方向性がまだ曖昧だ。

メニューはこの3つしかない。 

いや・・・3つしかなかった。 この時点で俺は3つと思っていた。





店員に千円を見せるも受け取らない。
もう一度千円を渡そうと試みたとき。

「あ〜今日は無料ですw」 と訳がわからないことを言われた。



「えっ?マジで?えっ?いいんですか?w」

もう俺はメダパニ状態であった。


「はい。今日はつけ麺の試食会でして。
 つけ麺しかありませんが、是非食べてって下さい。」


「つ、つけめんんんん〜!! しかも試食会って・・・!!」


ラーメン屋で新作が出来たとき、常連のみを集い試食させ
品評会を行う店があることを知っていた。


『うぉーーー!!つけ麺かよ・・・。』

実は俺、つけ麺は過去に2回しか食ったことがない。
嫌いじゃないが、提供されるまでの時間が少し長めなので
それが嫌。


『この店の味なら面白いつけ麺が食えるかもしれぬw
 こいつは・・・ラッキーだなw しかも晩飯タダかよw』


俺は千円を財布にもどし、厨房の店長と対面するカウンター席に着いた。


店は禁煙なのでヤニは吸えない。
携帯を少しいじったり、自分の指をコネコネしたりして待ち時間を消費する。

『長い!! やっぱつけ麺は長いよ!!』

色々なことに飽きてきた頃、壁に貼られた一枚の張り紙に気が付いた。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・
2月6日
B男祭り開催!!


つけ麺試食会 
    限定50食 無料!!


18:30〜

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・


『そーゆーことかw 今日の異変の原因はこれかw
 50食もう終えたのね。 てっきりVIPになった気分に
 なってたぜw でも俺で51食目ということかw』


それはそれで
十分店長から俺は特別扱いしてもらえているには
変わらない。 非常にありがたいことである。



だが、この張り紙に書かれていたものは
これだけではなく、一番下段に赤いマジックで一言
書き足されていた。




【食べた感想もお願いします。】




『ゲロゲロ!!(超死語)  まっ、まじすかーーー!!
 食べたかんそぉうぅー??? おいおい・・・。
 俺は評論家でもグルメでもなんでもない
 一人のサラリーマンだ!!そいつに感想を求めるとは・・・。
 しかもだ!! 
 つけ麺の経験値はゼロに近い!!
 無料の罠かw 困ったぞ・・・。』


俺は食い物の味を うまい or まずい かの2択しか選別できない。
作ってもらったものに対して
この味はこーしたほーがいいとか、あーしたほーがいいなんざ
言えるわけがない。
ましてや店のほうがプロなわけだし・・・。
顧客の意見を聴き改良する店の姿勢はいいが、相手が悪い。

俺がその気にいった店をリピートする時点で、俺にはもう合格なんだが
店に俺の都合はわからないか・・・。


ありがたく頂いておしまい。
そうしたかった。


待ち時間に俺は、まだ食っていないのに感想を決めようとしていた。


『どーする? ラーメンオタクみてーな意見の方がいいのか?
 麺にスープがどーたらとか、麺の固さがなんちゃらみてーな
 意見の方がいいのか? 店長は何を求める!?』

味の感じ方は個人差があり、好き嫌いがそれの大きな部分だが
店側はその小さな個人の意見にどこまで対応するつもりなのか。

例えば・・・。
ラーメンオタクがいかにもみたいな意見を述べ、それに従った形のものへ
店側がつくりかえたとき、それがヒットするかどーかなど分からない。
その一人のラーメンオタクには受け入れられるかもしれないが
他には見向きもされないかもしれない。
その時、その責任を誰がとる?

俺としてはあくまでも参考としてだけ意見を聞いてもらい
味は店長が作り出したもので、それを自信を持って提供してもらいたい。


待ち時間にそう思った。




俺の答えはひとつだけだ。




「ニンニク入れますか?」 

カウンター越しにいつものセリフが店長から飛んできた。

長かった待ち時間が終わった。





                          つづく






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
参りました・・・
これで「小」だったんですか・・・

うげー
おえー

おまえ、相変わらず
すげーな・・・


ちなみに常連に慣れたってことだよなw
これ。
よかったじゃぁないか!!
ぴよあじ
2013/02/11 02:50
実に笑える【小】サイズだw

こいつとのファーストバウトは俺も
死ぬかと思ったが、なんとか勝てた。

んが!!
次からは楽勝となり余力を残して勝てる!!

これ食った帰りにコンビニ寄って
パン買って食ってたり
シュークリームやエクレアを食う。
煮るばなな
2013/02/11 09:24

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